寮祭の音響・映像・照明をしました!!!!!
寮祭にて,音響,映像,照明をやりました。
ぼくは主に映像にかかわったので,映像中心に書いていきたいと思います。
我々は,秋にはHD化する予定なので,SDでの運用はこれが最後になります。
広いインターネット,ATEMなど,HDの情報はあふれていますが,SDの情報は少ないと感じます。いまさらながら,将来見返すことのできるように,ここに記しておきます。
拙い文章ですが,よろしくお願いします。
映像スイッチャ・送出ブースの様子です。
仕込み図です。
16:9対応
これまで4:3で運用してきましたが,今回より16:9での運用を開始しました。
持ち込まれるデータが16:9が主になってきたことや,HDへの円滑な移行を図る目的があります。
SDで16:9というと,昔の東京MXや,朝鮮中央放送を彷彿させますね。
16:9 にすることで,たいぶ近代的(?)な感じになったかな?
ちなみに,ソニーの民生用カメラは,DV以降のカメラであれば,ほぼすべて16:9に対応しているかと思います。PD150,Z1J,Z5Jなど民生用派生の業務用カメラも,もちろん16:9に対応しています。
スイッチャーまわり
・3入力のスイッチャを2台ならべて5入力にして使っています... 力技です...
・こうすることであたかも2M/Eのスイッチャのように使うことができます。
・いままでCRTをならべていたのですが,マルチビューワを導入したため,机がだいぶすっきりした印象です。
・液晶モニタは,実はすべてテレビです。寮から借りてきました。テレビって,コンポジット,VGA,HDMIと,なんでも入ってしまいます。それでいて安い。液晶の時代になってからは,民生テレビだからといって,業務用モニタより極端に画質が悪いというわけでもないので,積極的に使っていこうと思いました。
・演者返しと,音響・照明さん向けモニタを今回から導入しました。プログラムアウトを映しているだけですが,わかりやすいと大変好評でした。
本番中は,スイッチングは後輩にまかせ,私は監督とか進行などと呼ばれる仕事をしてました。後輩は,インカムで,カメラマンに「寄りすぎだ!」とか「演者に戻して」とか,的確に指示を飛ばしていました。 まだ慣れないようで,カットせず,「とりあえずディぞる」癖があるようでした。私もあります。直したいですね。
カメラ
・ソニー HVR-Z5J
・ソニー DCR-TRV18
の3カメです。
UX1でロングショットをねらい,Z5Jでヨリをねらう という具合で,
TRV18は三脚からおろして,手持ちでステージに上って演者を撮ったりしていました。
TRV18は古いだけあって画質はそれなりですが,この使い方によって最大限にポテンシャルを引き出せたと思います。
さすがにZ5Jは綺麗ですね...
Z5Jは後輩に任せました。後輩は前回より上達して,ズームワークがかなり的確になっていると感じました。ただ,まだいわゆる『壁塗りパン』を多用してしまうようで,もう少しフィクスで撮るのを覚えてほしいと思います。
ビデオ送出
ビデオの送出はPCから行います。EDIUSというソフトを起動し,流す動画をビンに入れておきます。
ビンにある動画をダブルクリックして,スペースキーを押すと,再生が始まります。楽ちんです。
EDIUSの画面
(無料でEDIUSみたいに使えるソフトがあったらいいんですが...)
PCは,画面の設定を「拡張モード」にし,解像度を「1920x1080」にしておきます。(SDの場合は,1280x720などでも問題はないかもしれませんが,スキャンコンバータによってはうまく受けられない場合があります)
PCとスイッチャーの接続には, これまでVGA→コンポジットのダウンスキャンコンバータを使用してきましたが,今回からはHDMIをコンポジットに変換するコンバータに変更しました。
HDMIのコンバータのほうが画質は格段に上で,またもともと民生用映像機器として設計されているため,スキャンの調整等が不要で,こういった用途にも使いやすいと感じました。
ビデオ送出に使用したのは以下のコンバータです。この手の製品にしてはお値段やや張りますが,画質は格別です。
パワポのほうは画質にこだわらないので,Amazonで買った異常に安いコンバータを使用しました。こちらはちょっと白飛びしたりしますが,値段以上には使えます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00ETP8N8I/
映像機器のため,オーバースキャンに設計されているので,上下左右,結構切れます。調整できません。まあ普通のことですが,最近の人は,テレビでビデオを見る習慣がないからか,セーフティエリアのことが頭にないことも多いです。
今回も,盛大にテロップが切れたビデオがいくつかありました。
ビデオ送出中のようす
音声回り
音声は,音響さんからのラインと,ガンマイクで拾うエアを,ローランドR-44で混ぜてVTRに入れています。R-44はレコーダですが,今回はミキサーとして使っています。ミキサーとしては小型で,各chにレベルメータがついているため,収録には非常に使いやすいです。
チャンネルは以下の通りです。
ch1 : 音響ラインLch
ch2 : 音響ラインRch
ch3 : ガンマイク
ラインはステレオ,ガンマイクはモノラルという事情がありました。通常のミキサーならばガンマイクを左右から出せばいいのですが,R-44はパンができないという仕様があるため,やむなくモノラルミックスとしました。
EDIUSからテロップを出して遊んでいるところ
プロジェクタ
パナソニックのLB60というごくふつうのビジネスプロジェクタを学校から借りて使いました。
3200lmで,200吋ほどのスクリーンに投射,ということで,光量不足の感が否めませんが,照明を落とせば普通に見られるレベルになるようでした。
ビジネスプロジェクタということで画質は期待していませんでしたが,色もきちんと出ていて,悪くなかったと記憶しています。
またふつうの短焦点レンズが乗ってるので,このようにステージの真ん中から投射しています... 実は長焦点レンズのついたプロジェクタを借りて使おうと考えていたのですが,こちらの連絡ミスで借りられず... このような形になりました。
収録
例のごとくHVR-M25JでミニDVテープに収録しています。いいかげんテープやめたいけど,このお手軽さと画質は捨てがたいです。
所感
SDでも意外といけるやん(今更)
画出しだけなら,SDでもまだまだ結構見ていられるという印象でした。
ただ,あとから録画したビデオを見てみると,ちょっと厳しいかなという画質でした。これはSDだからというよりも,スイッチャの年式の問題が大きいのかなと感じています。
古いスイッチャのため,フレームシンクロナイザの性能がわるく,最近のスイッチャより画質の劣化が激しいです。それを2台並べたら... という。
冒頭でも書いたとおり,我々は秋にはHD化します。さて,この子たちはどうしたものか。
研修用のスイッチャにするとか,進行用モニタの制御に使うとか,まだまだいろいろ使い道がありそうです。考えていきたいと思います。
文責 長(yn)